さて、今日は前回の矯正についての投稿でお話していたインプラントアンカーについてお話します。
「インプラント」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
歯の再生治療で使用されることが多い釘のような形をした器具ですよね。
自分の歯が根っこからなくなってしまった時に、歯茎にインプラントを差し込みその上から人工の歯根を作って歯を再建する。これがよく知られるインプラントの施術です。
そんなインプラント、歯の再生治療だけでなく矯正治療にも使われるんですね…
この言葉を聞いたのは、初めてクリニックで治療方針を聞いたときでした。




歯に装置をつけて歯を動かすのはまだわかります。歯が動く痛みがあるんでしょうね…痛みもなんとなく想像できます。
でも歯茎に釘を埋め込むなんて話が違う!見た目も怖い上にめちゃくちゃ痛そう!!
そして、怖くて痛そうなだけでなくインプラントはお金もかかります。。
インプラントは一本2万円程します。
しかも上顎に埋める場合、20%の確率で抜けてしまうそう…
先生曰く、「抜けてしまったらまた場所をずらして挿しましょう。」
+2万円…先生、これ安くないんですよ?
そんなこんなで、私にとって(多分アンカーやるよって宣告された人みんな)インプラントアンカーはデメリットしかありませんでした。
そもそもどうやって使うの?
インプラントアンカーといっても、再生治療に使う所謂「インプラント」とは違い、歯科矯正用に開発された小さいインプラントを使用します。見た目は小さなネジです。
直径は1.4~2㎜前後、長さは6~10㎜ほどのインプラントアンカーを、歯を動かしたい位置から計算された場所の骨に埋め込みます。
私の場合は上顎に2本埋め込んだパターンなので、こんな感じになります。
かわいいイラストですが、口の中を下から覗き込んだ図ですね。2つ見えるネジがインプラントアンカーです。
インプラントアンカーを埋め込むための手術では、抜歯よりも少ない量の麻酔で短時間で行われます。
抜歯に比べて骨への干渉がそこまで大きいわけではないので、術後の痛みもほぼありません。
私の場合、この手術でイレギュラーが起こってしまいましたが、詳しくはまた後日…
術後すぐに鎮痛剤を飲みましたが、そこから翌朝まで痛みという痛みは感じませんでした!鎮痛剤を飲んだのもその一回きりです。
インプラントアンカーが骨に定着するまでの一ヶ月程は、大きな衝撃を与えないように注意しながら安静に過ごします。
無事に定着したら、上記写真のような器具をインプラントアンカーに取り付けます。
器具の取り付けまで終わればついに歯の移動が始まります!
ざっくりではありましたが、インプラントアンカーについてでした。ネジを入れると聞くと痛くて怖そうですが、以外と負担が少ない施術なんですね。
そんなインプラントアンカー、メリットはこんな感じ。
インプラントアンカーのメリット
- 治療期間の短縮
- 抜歯をしない矯正治療が可能になった
- 大きな器具を使用せずに少ない負担で大きく歯を動かすことができる
このように、骨に器具を埋め込む事によって簡単には動くことのない強固な軸を作ることができ
本来ならもっと時間がかかるところを周囲の歯の負担を少なく矯正することができるんですね。
そして、アンカーをつけたからと言って抜歯を全くしなくていいかといえばそうではありません。
私もあと4本抜きます(笑)
そんなこんなでメリット盛りだくさんなインプラントアンカーのお話でした。
不安を抱えたままではありましたが、もう取り付けるほか道はないと覚悟を決めました。
そして現在、取り付け手術から1週間が経過しました。
今後、様子をレポします♪